ペイントワンポイント第二弾!
ってことで普段は見えないトコロ編「タンクの内処理」
タンクのコーティング剤の手順です。


ワコーズのタンクライナーを使用します。

マスタングタンクを例に進めて行きまっす!

写真を撮り忘れてしまったんだけど、まずは内側の下地処理をしっかりしましょう。
下地処理とはサビ取りと脱脂。

専用のサビ取りは少々お値段が高め、まぜるな危険のサンポールでも代用できます。
サビに原液をかけるとブクブクと反応します。

薄める時はお湯でするとより落ちやすいです。
サビの状態によって薄め加減、漬けこみ時間を調整します。

サビが落ちたらサビ取り剤を水でこれでもかと洗い流します。
サンポールを使用した場合はマジックリンなどのアルカリ性の洗剤で中和しましょう。
流し終わったら水気を取るんだけど、温風はNGで冷風で飛ばしましょう。

更に速く水気を飛ばすにはアセトンが有効。
ホームセンターのFRPコーナーに行けば置いてあります。

アセトンは水を吸着、油分も溶かして脱脂効果、揮発も速い優れモノです。
これで下地の出来上がりです。

ここまで来てタンクライナーの登場。
主剤と硬化剤の2液タイプ。
比率は8:2。

主剤は顔料が沈殿しているのでよくかき混ぜる。
この時空気が入らないようにゆっくり優しく根気良く混ぜる。
結構時間がかかります。

混ざったら主剤と硬化剤を8:2で混合。
これも空気が入らないようにゆっくりと。

気泡が発生してしまったら

ストレーナーで濾すと異物も同時に一石二鳥で濾過できます。

タンク裏のコックなどの穴を塞いで混合したものを流し込みます。

全部流しこんだらキャップも蓋をします。

今回は付属の捨てキャップが付いていたのでこれを使用。

ゆっくりと回す。

とりあえず空気が入るとコートの意味がなくなってしまうのでゆっくり360度。

内側全面に行き渡ったら、余分なコート剤をタンクライナーに付属の注射器で吸い取ります。

こんなに抜き取ります。

説明書では10Lタンクで120ml作って抜き取り分は80cc。

もったいないけれど、再利用不可。
潔く捨てましょう。

コックの穴の蓋を硬化する前に取り外す。

ティッシュを突っ込んで拭くと良いです。

これをし忘れると組み付けの時に難儀しちゃいます。(経験アリ)

ピントが合わせられなかったけど中身はこんな感じ。

最後に強制乾燥。

説明書によると70~80度で20分。
まだ経験ないので聞いた話、施工直後に温度を上げ過ぎるとコート剤が沸いて気泡だらけになったりするようです。

完全乾燥したら同じ工程をもう一度。
2コートで完成です。

余談

以前に自分のバイクでコート無しってどんなもんか実験。

組み付けて3ヶ月後くらいに、キャブがオーバーフロー。
実験なのでフィルターはあえて付けてなかったのもあるけど、ブリーザーからガソリンが垂れ流し状態に。

中がサビたタンクはもちろん、サビが無さそうなタンクでもタンクの内処理をおススメします。

今回使用したモノ

WAKOS タンクライナー

コーティング剤は他にもありますが、ワコーズは一押しアイテムです!

WAKOS ピカタンZ

弱酸性のサビ取り剤。
タンクライナーの下処理に。

ペイントストレーナー

塗料を濾すのに使うものですが、不純物も気泡も取り除くあると便利なアイテムです。

アセトン

洗浄後の水分をしっかり乾燥させたはずが…を防ぐ保険的に使用しています。

AMEIRO author SATORU HATANO

休日カレンダー

2023年 5月
30
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
1
2
3

終日休

午前休

午後休

Related Process

Related Gallery