目次
はるばる東京からのご依頼。
今回はタンクからサドルバックにかけてのラインを入れるので自走での持込みとなりました。
インジェクション車はこの様な手順での作業となります。
キャンディペイントと筆書きとのコラボの出来るまでをお楽しみください。
あくまでもこの工程は一例です。その他に無限に工程の組み合わせはあります。
カラーを重ねることにより光の加減で浮き出るキャンディペイントの出来るまでをお楽しみください。
外装の取外し
’07ロードキングが今回の依頼です。
まずは外装の取外し作業からです。
インジェクション車なので脱着は専門業者に来て頂きました。
取外し作業を終え外装の無くなったロードキング。
タンクの中にはこの様な燃料ポンプが知恵の輪のように巧みに入ってます。
最終仕上げで水研ぎをする為に、タンクの中身は全て取り外します。
タンクのスムージング
このモデルのタンクの溶接跡は組み付けた時に非常に気になるところを走っています。
パテによるスムージングで解決します。
パテを盛り、削り、なめらかな面を出します。
プラサフを吹き巣穴や面の再確認をします。
今回は一発で決まりました。
ソリッドブラックを吹いて、フレーク前の下地の完了です。
フロントフェンダーの修正
大事に乗っておられるのがよく分かる車両でしたが、やはり乗っているとコツンとぶつけてしまったりします。
唯一フロントフェンダーのスカート部分が凹んでいました。
まずは叩いて形を復元します。
市販のタッチペンで補修してあったので少し広く剥離します。
軽くパテで面を出しプラサフを吹きます。
ソリッドブラックを吹いて、フレーク前の下地の完了です。
リアボックスの穴埋め
もともと配線用の穴らしいのですが、使用していないのでこの穴を埋めて行きます。
穴の周りをしっかり足付けした後に当てのマスキングテープを貼ります。
裏側にまわってプラリペアの混合用粉末を引き詰めます。
混合用リキッドという液体を粉末に流し込み硬化するのを待ちます。
硬化が確認出来たら、もう一度足付け。
プラリペアは所詮補修剤です。
万が一剥離しないようにFRPで補強を入れます。
裏処理が完了したら表面に戻り、当てのマスキングテープを剥がします。
こちらももう一度足付けをしてからパテで面を出します。
面が出たらプラサフを吹きます。
これもソリッドブラックを吹いて、フレーク前の下地の完了です。
ラインテープとマスキング
ソリッドブラックベースにミニフレーク。
捨てクリアーを吹き面調整の研きをしてライン取りに入っていきます。
パーツを仮組。
タンク、サイドカバー、サドルバックへと参考画像と睨めっこしながら悩みます。
基準となるラインを引いてから、それに沿うようにフレイムスを引いていきます。
マスキングテープを貼り養生します。
せっかくの車両持込みです。
保器類を仮組してフレイムスを引いていきます。
フェンダーもマスキングテープを貼ってマスキングの完了です。
キャンディカラー
いつものように、出来上がりが下になるグラフィックから先に色を付けて行きます。
まず、フレイムスの外にボカシでコバルトブルーを吹いていきます。
続いてラインに色を付けて行きます。
ソリッドブラックをシンナーで薄く溶いたものを使用しました。
フレイムスとラインで色を変えてあげることにより、仕上がった時に色の変化で楽しめます。
グラフィックのカラー入れが終わったら、全体にバーガンディを吹きます。
次にスモーク。
スモークを入れることにより見る角度でグラフィックが消えたり出たりするようになります。
最後にワイルドチェリーを吹きます。
これでキャンディカラーの出来上がりです。
仕上げと組付け
タンクにはレタリング。
捨てクリアーを吹いて、段差が無くなるまで磨いていきます。
トップコートクリアーを吹いて、塗装肌を研き、コンパウンドで磨いていきます。
磨きが完了。
光が当たらないとかなりダークな色合いです。
しかし、光が当たるとこの様に変化します。
フェンダーの裏処理もしてペイントの完了です。
次はいよいよ組付けです。
まずはフロントフェンダーから始まり。
タンク、リアフェンダーと組付けて行きます。
組付けが完了しました。
完成
PAINT GALLERY
ハーレー 07FLHX
【ゴーストフレイムス】