2011

バイク編3
 ワンオフ外装の巻

タンク制作からの依頼。
飴色塗装店初の造形のデザインからの制作になりました。
制作用スポーツスタータンクをベースに制作していきます。
ワンオフ製作はこの様な手順での作業となります。
あくまでもこの工程は一例です。その他に無限に工程の組み合わせはあります。
カラーを重ねることにより光の加減で浮き出るキャンディペイントの出来るまでをお楽しみください。

1.タンク制作


制作用ベースのスポーツスタータンクです。
GOODS』にて購入することが出来ます。
給油口は開いていないので、好きな位置に取り付けれます。


裏側は本当に何もありません。
トンネルの深さ、幅・ステーなど自由に設定出来ます。


オーナーさんと打合せ。
これくらいの位置かな?
どれくらいメインチューブに被せよう?
と試行錯誤します。
タンクの形状をイジってみることに。
マジックでイメージを描き、タンク制作に出します。
出した先は『ホーユーウエルディング』


制作中は画像でのやり取りで打合せしながら進めていきます。


そして出来上がったのがこのタンクです。
今回のワンオフ製作はタンクキャップからはじまりました。
このリブを使いタンク、フェンダーとイメージが膨らんでいきました。


タンク以外にも制作。
フロントフェンダーは純正をベースにカット、リブ入れ。
リアフェンダーはフロントフェンダー用の社外品をベースにしています。

鉄板から制作のシート下のカバー。ソフテイルにシングルシートを組むとどうしてもバッテリーや配線がむき出し、それをカバーします。

2.下地/ベースカラー


ワンオフ物、特にタンクの様に溶接個所が多いと歪みが発生してしまいます。
社外品と言うだけでも歪みはあるのですが・・・。
パテで面を出していきます。


一度サフを吹き、ピンホールチェックします。
所々に黄色になっているのがスポットパテです。


もう一度サフを吹き下地の完成です。


そしてベースカラーのソリッドブラック。
写真撮り忘れてタンクだけフレークを1コートした状態です。
使用フレークはミニフレークです。


通常は3コートですが、今回はフレークのキラキラ感と発色の両方欲しかったので5コートし、フレークを通常より敷き詰めてあります。


グラフィックのベースのキャンディパープル。
その後クリアーで押さえます。


足付けをしてグラフィック前のベースの完成です。

3.ベースグラフィック


タンク左に開いてある穴は完成後メーターが埋まります。
左右非対称なタンクに合わせて非対称にバランスを考えラインテープを貼っていきます。


外ボカシのグラフィックが入るのでラインの内側にマスキングテープを貼ります。


バープルをマスキング周りに艶が出たイメージをし、濃さを調整しながら吹いて行きます。
ややこしいですが、この色は「ハ」に「”」の「バープル」と言う色です。
和名で言うと藍色が近い色です。


マスキングを剥がすとこの様な状態になります。


パープルをもう一度薄く吹き、パープルでバープルをサンドイッチ。
グラフィックのベースのグラフィックの出来上がりです。

4.メイングラフィック


足付けをしてグラフィックのマスキングをしていきます。
先程同様にラインテープで輪郭を引いていきます。


そして今度は内側に色が入って行くので、外側にマスキング。


一部分のアップです。
ラインテープを貼り、ナイフで一本一本カットして細い線を作ります。
ラインテープは決まった幅なので、ナイフを入れてあげることにより柔らかいラインが出来ます。


イメージを膨らます為にメタリックにオリエンタルブルーを混ぜ吹きます。
ベースのミニフレークにメタリックで質感の違うグラフィックを描きます。


ナイフでカットしたラインテープを剥がします。
その後オリエンタルブルーを吹いてマスキングを剥がします。


するとこんな感じになります。
もう一手間加える前に、ブルーの段差が一回で消えそうになかったのでクリアーで押さえます。

5.段差消し仕上げ


クリアーを吹くとほぼ完成のイメージです。
段差消しも兼ねてまた足付けをします。


一手間グラフィックを入れた後にクリアー。
リブの周りに濃いブルーの模様が入ったの分かるでしょうか?
オリエンタルブルーの上にパープルを吹くとこの様な色になります。
段差が無くなるまで研いて仕上げのクリアー。


番手を上げながら最終#3000までペーパーを進めていきます。
そしてコンパウンドも3段階に分けて磨いて完成です。
完成品はこの様になりました。
ハーレーダビッドソン 04FXSTD